QNAP、RAID6ストレージがエラー。HDD交換からリビルドまでの経緯
QNAPのHDDの一つに「不良セクタのエラー」が出たのでHDD交換からリビルドまで行いました。エラー確認からHDD交換、リビルドまでの記録をメモしておきます。
HDD交換→リビルドの経緯
QNAPにエラーメッセージが出た
3年ほど使っていたQNAPのハードディスクドライブに不良が見つかったのが1週間ほど前です。液晶ディスプレイにエラーが表示され、HDDの不良が発覚しました。エラーメッセージによると、「まだ使えるが最良の状態ではありません」程度の軽傷のようです。
QNAPのHDD交換
QNAPは電源ONのままでHDDを交換できますが、念のため全データをバックアップしてからシャットダウンし、HDDを入れ替えます。この機種で初のHDD交換だったので安全性を最優先させます。
ちなみにNASはRAID6構成を取っています。
HDD交換完了
HDDの入れ替えだけなので作業自体は5分で終わる簡単なものでした。電源ONすると自動でリビルドが始まります。
優先度で「再同期優先」にするとリビルドが早く終わります。
ただし、ファイル操作は実用に耐えないぐらい遅くなります。平日だと現実的ではないかもしれません。
残り時間の表示はかなり上下するのであまり当てにならない点に注意しましょう。
6時間少々で終わるとの表示がでましたが
最終的には24時間以上かかりました。
HDD交換、リビルド後
QNAPのHDD交換はとても簡単です。ほぼ手間いらずで再構築まで含めても1~2日あれば終えられます。ただしリビルド時間は機種の性能によってかなり差が出るうえ、HDD容量にも大きく左右されます。60時間近くかかった人もいるらしいので、長期休暇に作業できるならそれに越したことはありません。
今回使った機種とHDDはこちらです。なお、各NASメーカーは動作確認済みのHDDをWEBサイトで公開しています。この中から対応しているHDDを選ばないとデータ消失リスクがあるうえに認識してくれないことさえ起りうるので価格だけに惑わされて安もの買いの銭失いにならないようにしましょう。動作対象外HDDだとメーカーのサポートも受けられません。
QNAPの種類
今回HDD交換したNASはTVC-EC880です。
https://www.qnap.com/en/product/tvs-ec880
HDDを8本格納できるため本体サイズはかなり大きく、プリンタ1台分程度のスペース確保が必要になってきます。ファイルサーバとしての速度・搭載HDD数ともに十分ではありますが個人用途にはオーバースペック。明らかに業務用です。
ただしランサムウェア対策のスナップショットを頻繁に作成するならこのぐらいのスロット(容量)があると安心できます。
なお、TVS-EC880は製造終了となっています。これからビジネス用に購入するならTVS-1282などが代替になるでしょう。
個人用途ならTS-431P2などがオススメ。
ファイルサーバとして使うだけならCPUもさほど使いませんが、HDDのリビルドやバックアップ、メディアサーバとしての利用などハードに使うようになれば重要性が増してきます。遅いCPUでは不便なシーンが増えてくるのでこの程度を目安にするとよいかと思います。