【QNAP】NASにHDDを増設・RAID6を容量拡張した手順

  • 2019年1月16日
  • 2019年7月15日
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RAID6を組んでいるNAS(QNAP)の容量が逼迫し、頻繁に容量不足のメッセージを受け取るようになってしまいました。

今回は4TBのHDDを増設し容量を増やしたのですがその手順や注意点がわかりづらく、次回の作業で忘れてしまいそうなので記録がてら紹介しようと思います。

QNAPでのHDD増設

この作業にあたり最低限実現すべき条件

単なる容量拡張だけならそのままHDDを差し込みリビルド完了を待っていればいいのですが、今回はこのような条件を満たす増設にしたいと考えていました。

前提条件:

  • NASはQNAP
  • RAID6

最低限実現すべき条件:

  • HDDを追加して容量をアップさせる
  • データは消さずにそのまま保持する
  • 新たなRAIDを作るのではなく、拡張する
  • ボリュームを追加するのではなく、拡張する

容量アップやデータを消さないことは当然といえば当然ですが、RAID6環境なので新たなRAIDを作ることはしたくありません。同じボリューム、同じRAID内で容量をアップさせ、「今の環境と使い勝手」を変えず作業完了するのが目的です。

実際の作業手順

バージョンの確認

まずはファームウェアが最新であるかの確認です。僕が使っているモデルはTVS-EC880、ファームウェアは4.3.4です。以降の記述はバージョンが違うと操作が異なるかもしれませんのでQNAPのヘルプやサポートなどを活用しながら適宜読み替えてください。

ファームウェアバージョンは4.3

作業前のデータの確認

TVC-880ECは8本のHDDを換装できます。個人用にしては多く、事業用にしては並みというところ。

現時点で使用しているHDDは4本、ストレージプールは1つです。

容量がもうありません

 

最初に書いた通り、RAIDは6の構成です。

ちなみにスロットを端から使っていない理由ですが、両端をあけたほうが熱がこもらないと考えていた気がしますが、今から振り返ると気にするほどの違いではなかったろうと思います。

HDDを4本使ったRAID6構成です

HDD増設作業の開始

まず物理的な作業からです。

まずは全データバックアップします。バックアップしなくてもHDD追加したぐらいでデータが消えることは基本的に無いのですが、往々にして油断したときにイレギュラーは起こります。今回は重要データでしたのでフルバックアップを2か所にとってからの作業開始にしました。

次に、NASをシャットダウンします。電源を入れたままHDDを入れ替えられるQNAPでは本来不要な工程ですが、安全性を少しでも上げるためにこうしています。なお数年使ったNASには想像以上に埃がたまっているのでこのタイミングで掃除をするとよいかと思います。

そしてHDDを追加します。小さなネジをQNAP購入時の箱から持ち出して用意しておくとスムーズに作業できます。

ここからはソフトウェアの部分です。

管理画面に入り、ストレージ&スナップショット>ストレージ&スナップショット>ストレージプールを選択>「管理」クリック

「プール拡張」>「プール拡張」クリック

ストレージプール拡張ウィザードが起動します。

次の画像は最初の注意点で、「新しいRAIDグループを作成し、追加する」なら新たに複数のHDDでRAIDを組む必要があります。今回は既存のRAIDを拡張したかったので「新しいディスクを既存のRAIDグループに追加する」を選択。

RAIDグループが複数あるなら、プルダウンから選択します。

 

続いて、追加するHDDを選択。容量が3.64TBなのに概算容量が2.72TBとなっているのは、RAIDを組んでいる最小容量のHDDに合わせられるからです。これで正常なので「次へ」をクリック。

確認画面です。現在の容量5.44に2.72を加えた8.16TBが新規容量になります。確認後、「次へ」クリック

要約と題されたダイアログで内容を確認して、OKなら「拡張」をクリック

下記の画面で「選択したディスクのすべてのデータが消去されます。続行しますか?」と問われます。

これは新しくRAIDに加えるHDDについての確認です。既存のRAIDグループにあるデータはそのまま残りますのでご安心ください。

ストレージプールの拡張タスクが実行されています▼

ストレージプール拡張だけで容量は増えない

ここまでで新しいHDDを認識させてストレージプールを拡張しました。

ですが、ストレージプールを拡張しただけでは実際に使える容量は増えていません。追加した容量は「フリーストレージプール領域」として宙に浮いた状態になっています。

フリーストレージ領域をボリュームに割り当てる

使える容量を増やすには「フリーストレージ領域」をデータボリュームに割り当てる必要があります。

データボリュームをクリックし、「管理」>「ボリュームの拡張」でボリュームサイズ拡張ウィザードを起動し、「フリーストレージプール領域」を使える容量として割り当て。

▼要領割り当て後のダッシュボードがこの状態です。

これでようやく使用できる容量が増えました。空き容量にも余裕がでています。

リビルドの速度設定で無駄な待ち時間を減らす

なお、リビルドにはかなりの時間(数時間~数日:データサイズによる)がかかります。

少しでも早く終わらせたいなら、設定で「再同期優先」にしておくこと。再構築速度が速くなるらしいです。

早いと言っても今回は24時間以上かかりましたが、本来であれば数日かかっていてもおかしくないのでかなり再構築速度は上がっているようです。

今回の使用HDD

今回使用したのは4TBのこのHDDです。RAID6を拡張したので、HDD容量がほぼそのまま使える容量としてプラスされました。

QNAPのNASはモデルによって使えるHDDが異なります。WEBサイトでモデルごとの対応HDDが公開されているので、その中から選ぶようにしましょう。

QNAPのHDD増設作業、振り返り

トータル時間・・・約1.5日 再構築に時間がかかっただけで、作業時間は1時間未満。大容量のNASを使っている個人や事業社も増えてきていると思いますが、どの程度おおきな容量のNASを使えるかはリビルドに掛けられる時間を目安にするとよいと思います。

仮に土日休みの事業社なら、その2日間でリビルドが終わらないと週明けの業務が滞ります。日々蓄積される容量を少なくするように努めるか、NASの性能をアップさせてリビルドにかかる時間を短縮させるかです。

それから作業にあたってのこんな懸念事項もありました。

それはQNAPヘルプがOSバージョン違いのものしかなかったこと。これによって完全に作業手順を事前理解することができず、データが消えないかがネックでした。ヘルプを見ながら「まず大丈夫だろう」と思えたので実行しましたが、念のために2か所にフルバックアップをしてからの作業です。

僕が行った作業ではデータを保持したまま容量拡張できましたが、ファームウェアが違ったりするとどうなるかは分かりません。大事なデータであれば必ずバックアップしてから自己責任で行ってください。

HDD増設による容量拡張後は、「増設作業って自分でできるのか?」というもやもやが無くなりました。HDDスロットがある限りRAID6を拡張できるという安心感も得ることができました。

今後スロットが埋まった後はHDDの容量アップで拡張する予定です。これで当面、要領不足に悩むことはなくなりそうです。

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