1PasswordとRoboformの違い(概要部分)
今まで、パスワード管理ソフトは10年以上にわたってRoboform(ロボフォーム)1本だったが、先日からRoboformと1Passwordとの併用へと変更した。
その際の経験を踏まえて、Roboformと1Password両者の違いを挙げていく。細かな違いは多々あるが、一つ一つ見ていくときりがないので大きな点に絞って5つだけ挙げることにする。
ログインに要するキーの数が異なる
Roboformと1Passwordはログインに際して使用するキー(暗証)の数が異なる。
- Roboformはマスタパスワードでログインする。
- 1Passwordはシークレットキーとマスタパスワードでログインする。
すべてのログインへアクセスするためのマスタパスワードが必要という点ではどちらも同じ。1Passwordはそれに加えて、シークレットキーを使用する。
シークレットキーは初めてのブラウザへログインする際やアプリ起動の初回に要求され、ブラウザなどに保存される。次回からは要求されずマスタパスワードだけでログインできるようになる。
つまり、1Passwordで初めての環境にログインするためにはより厳格なセキュリティが求められ、不正なアクセスがしづらくなっているということになる。いったんシークレットキーを保存してしまえば次回からはマスタパスワードのみなので普段の手間はさほどかからないので、あくまでも初回のログインをセキュアにするという機能となる。
ログインする単位が異なる
- RoboformはWindowsなどデバイス単位でログインする。
- 1Passwordはアプリケーション単位でのログインになる。
たとえば、WindowsでChromeとFirefoxとEdgeを使っている場合。RoboformだとFirefoxでログインすればChromeとEdgeでもログインしたことになる。
1Passwordはアプリケーションごとにログインしなければならず、ChromeでもFirefoxでもEdgeでもそれぞれにマスタパスワードを入力してログインする必要がある。
保存できるファイルタイプが異なる
Roboform、1Passwordどちらもログイン帳以外にデータを保存する機能が備わっている。使い道としては、クレジットカードの番号や有効年月、免許証番号やマイナンバーの保管など。
このログイン帳以外のデータ保存について両者に機能差があり、Roboformに保管できるのはテキストデータのみで1Passwordだと画像も保存できる。
これははっきりと1Password優位といえる大きな違いといえる。画像のまま保存できることでテキストへの書き写し間違いなどを心配せずに済むのは大きい。
無料プランの有無が異なる
Roboformにはクラウド同期が無い無料版がある。
- Roboformは無料プランがある。
- 1Passwordは有料版のみ。
ただし無料で使えるとはいえ、クラウド同期できないのは大きな制限なので要注意。Roboform無料版は1つのデバイス内でしか使うことができない。そのデバイスが故障したときはRoboformのデータへもアクセスできなくなるので、定期的なバックアップが必須になる。
なお、1Passwordは有料版のみだが、トライアル期間があるので1週間ほど試すことができる。
有料プランの課金単位が異なる
- Roboformの有料版は1年単位。
- 1Passwordは1か月もしくは1年単位。
1Passwordの方が柔軟だが、Roboformより2割ほど高め。
まとめ
もし画像を保管したいなら1Password一択。
一人で多数のブラウザを使い分けているなら1度でログインが住むRoboformが使いやすい。
試用するキーの数からすれば安全性は1Passwordに軍配が上がり、長期間使うなRofobormの低価格さはありがたい。
ここで上げた5つは、パスワード管理ソフト選びを左右するであろう、大きな違いだと思う。パスワード管理ソフトは長期間使うことになるソフトなので、トライアル期間を有効活用して十分に比較検討されたし。
ここで上げた5点以外の詳細は、公式サイトでご確認を。