スマホデータコピーツール「PhoneClone」をHUAWEI機種同士で試してみた
PhoneCloneはファーウェイが作成したアプリで、スマホ間のデータ移行を簡単に行うためのもの。Android←→iphoneでも可能だが、Android同士のほうが移行できるデータの種類が多く、ファーウェイの機種同士だとさらにソフトとの相性が良いとのこと。
ここにあるのはファーウェイ製スマホのP20LiteからNova5Tへの移行でPhoneCloneを使ったときの記録です。
※アイキャッチはHUAWEI PhoneCloneWEBサイトより
PhoneClone 使い方の概要
- 移行する新旧スマホにPhoneCloneをインストールする(ファーウェイ製ならデフォルトで入っている)
- QRコードを使い、2機種を移行元と移行先として設定する
- 移行するデータやアプリにチェックを入れることで指定する
- 無線で通信が始まる。ケーブルは不要
- アプリ、データ、設定を引き継いでくれる
使用感
使い始めるのは非常に簡単で迷うところがない。通信速度は公式サイトによると1GBあたり1分程度で、速度は機種により異なるらしい。
P20Lite→Nova5Tへの移行の場合は15GBほどのデータ移行に30分程度かかったので、理論値の2倍だったということになる。おそらく一昔前の機種だったことと、microSDカードにあるデータも移行した点がスピードを遅くした原因だと思われる。
PhoneCloneで移すことに成功したデータ
- ほぼすべての画像・動画(microSDカード内のものも)
- アプリの6割ほど
- 各種設定の9割ほど
ホーム画面に並べたアプリアイコンやその配置も移せていた。フォルダ分けしているものも、おおむねはOK。アプリの設定は8割程度は移せていて、FirefoxやVivaldiのアカウントにもログインした状態になっておりデバイス間同期が効いていた。
PhoneCloneで移すことに失敗したデータ
まずはアプリから。
- LINE 多くのユーザーがいるメッセンジャーアプリ
- メルカリ CtoCマーケットプレイス
- Zoom WEB会議
- ロボフォーム パスワード管理
- Hamaru英単語 英単語学習アプリ
- Mybiglobe MVNO、ビッグローブのポータルアプリ
- DirectAcademy 自己啓発系の学習アプリ
- Houzz 住まいギャラリーアプリ
- Shopify ECサイト用管理アプリ
- Onenote クラウドノートアプリ
- Asana コラボレーション型タスク管理アプリ
- メッセージ SMS送受信アプリ
- PayPal クラウドウォレットアプリ
- HealthMate Wifi接続体重計の管理アプリ
- Moneytree ネットバンクアグリゲーションサービスアプリ
これらのアプリはPhoneCloneで移行できなかった。機種の相性などもありそうなので、必ずしも上記アプリが移行に失敗するというわけではない。ゲーム系は元から入れていないので移せるかどうかは不明。
また、ホーム画面のフォルダ名がひとつだけ移せていなかったことに後から気づいた。
移せなかったアプリは再度入れなおせばよいが、LINEは特に注意。新スマホにしたときに旧スマホにあるメッセージデータは削除されて復元不可能になる。GoogleDriveなどにバックアップを取っておいたほうがよさそうだ。
PhoneCloneは使用価値があるか
今回、スマホデータ移行にかかった時間は次の通り。スマホ開封からPhoneCloneでの移行に40分、その確認に20分、移せなかったアプリの再インストールと各種設定、ログインのやり直しに2時間でトータル3時間。
PhoneCloneを利用することで、トータル3時間程度で新しいスマホにすることができた。もしすべて手動で移行していれば倍の6時間ぐらいはかかっていたように思う。
移行の手間を100%任せるとわけにないかないが、PhoneCloneは手間を半分程度にしてくれた。