『ClickUp』プラン・価格体系と特徴およびシングルユーザー利用について
ここでは、「生産性ソフトウェア『ClickUp』の特徴・利点・優位性」でざっくり触れた内容の一部であるClickUpの価格体系について紹介する。
プランの種類は4+α
個人的に、新しいソフトを試用する前はどんなプランがあるかは真っ先にチェックする。生産性を上げるソフトなので多少の費用は投資と割り切れるが、あまりに高額だとつらい。チーム前提で最低人数が決められているのもちょっと。
ClickUpの価格体系もチェックしたが、同種のソフトと比べてもざっくり言えば半額程度の低価格さで人数の制限もない。価格に関しては懸念事項無く使い始められた記憶がある。
無料(FREE FOREVER)
その名称の通り、無料のプラン。期間限定の試用版ではなくずっと無料で使える。
いくつかのBlogでは「多機能なのに無料で」使えると書いてあるが、それは正確ではない。基本機能に関しては無料、アドバンス機能に関しては有料と回数制限付きでの無料が混在している、というのが正しい。
ただ基本機能といっても元が多機能なので、他のソフトと比べて高度な管理が無料で行えるのは事実。
無料プランで使うとき、一般的な使い方でひっかかりそうな主要制限は次の通り
- スペースが最大5個まで
- クラウドストレージと統合できない
- ストレージが最大100MB まで
- ドキュメントを自分専用にできない
- etc・・・
シンプルなタスク管理だと制限にかかることはまずないが、ドキュメントが便利なので使っているうちに画像の添付をしたくなる。そうなったら無制限(UNLIMITED)プランへ。
無制限(UNLIMITED)
年払いだと$5/人/月、月額だと$9/人/月。
無料プランで使用できなかった一部機能が解放される。また、回数制限がある機能もほぼすべて無制限で使えるようになる。生産性を上げたければこれぐらいほしいプラン。
珍しいことに、価格について交渉することもできる。支払い可能な月額料金とチームメンバー数を添えて連絡する。おそらく人数ごとの無制限プランの価格テーブルを持っていると思われる。
無制限プランの主要な仕様は次の通り
- スペースの制限がなくなる
- ストレージの制限がなくなる
- ゴールやポートフォリオ・ガントチャートの回数制限がなくなる
- アクティビティビューが7日(1週間)見られるようになる
- etc・・・
個人で無料プランの制限にひっかかりそうなら、このプラン。ヘビーに使うならこのプランでも制限がかかることがある。もしくは解放されない機能を使いたければ、ビジネスプランを検討することになる。
ビジネス(BUSINESS)
年払いだと$9/人/月、月額だと$19/人/月。
無制限プランでも回数制限があった一部機能がさらに緩和される。
大企業向けのブランディングや権限管理、サインオンオプションなどをのぞきほとんど全機能が無制限に使える。
個人~小規模チームまでの実質的な最上位プラン。
エンタープライズ(ENTERPRISE)
主に企業向け。ビジネスプランまでで必要なことは一通り賄えるようになっているので、個人で使う意味はほとんどない。企業で求められるポリシーに準拠した機能が大半。
課金単位はワークスペースごとに
ClickUpの課金単位はワークスペースごとになる。ユーザーが1人なら一人分、5人いれば5人分。ワークスペース内の一部ユーザーのみをアップグレードすることはできないので階層分けが悩ましくなる。
教育・非営利の場合は
教育機関、NPO・障害者・自由の闘士等の場合は特別な低価格プランを用意しているとのこと。これは公開されていないので問い合わせる必要がある。
その他の仕様
支払い方法はクレジットカード払いが基本だが、ある程度の規模のエンタープライズプランだと銀行振込も受付ている。
添付ファイルがストレージ領域としてカウントされる。テキストベースのタスクやドキュメントは含まれない(=無料プランでも無制限に利用できる)
最上位プランでも自動化(オートメーション機能)は回数制限があり、必要分を追加購入できるようになっている。ライバルはZapierのようで価格比較が掲載されている。
プランを途中で切り替える場合など、いくつか不明な点があったので別エントリでまとめた。
シングルユーザで使うときは
ワークスペース時にPrivateモードにできるので、絶対に一人でしか使わないならそれがオススメ。チーム向けで不要な機能が含まれていなかったり自分にアサインする手間が省けたりする。
この機能性うんぬんより、シングルユーザーがいる前提で作られているということに今後の開発についても安心感を覚える
ただ、実際にはワークスペースごとの課金単位の問題があり、個人用WSと仕事用WSなど複数ワークスペースのアップグレードが必要になることがある。低価格ではあるが、これはこれで悩ましい。