簡単にファイルを送ってもらえるオンラインストレージMEGAの『MEGAdrop(メガドロップ)』機能と使い方 – 相手にMEGAアカウントがなくてもOK
ネット上に保存スペースを提供するクラウドストレージのひとつ「MEGA」にはMEGAdropという機能がある。
競合サービスには見られない特徴的な機能なので、特徴と使い方を紹介していく。
MEGA/MEGAdropとは
MEGAとはクラウドストレージサービスのひとつ。大容量で格安なのが特徴。MEGAdropはそのMEGAが持つ数多くの機能の一つで、MEGAのアカウントを持たない相手からも簡単にファイルを送ってもらうことができるというもの。
ファイルの配布ではなく、あくまでも「送ってもらって自分が受け取る」ための機能となる。
MEGAユーザーなら無料で使えるこの『MEGAdrop』、意外と重宝するシーンが多い。
MEGAdropの活用例
MEGAdropの活用方法として、たとえばこのようなケースがある。
- メールで送れない巨大なサイズのファイルを友達から送ってもらう
- チームメンバーから写真などの資料を集める
- 塾やクラスの人たちから提出物を送ってもらう
- 仕事の取引先とやりとりする
- 印刷スタジオが一般客から大きなファイルを送ってもらう
- ネットショップ事業者が顧客からデータを受け取る(ネーム加工データや不良品時の写真など)
データのやりとりにはいろいろな方法があるが、MEGAdropを使うメリットは、簡単・柔軟・安心の3点。
- 簡単 操作を行う自分もファイルを送る相手も特別な知識は何も不要で、とても簡単。FTP・ファイル送信サービスではそれなりの知識と事前準備が必要となるので、MEGAdropに優位性がある。
- 柔軟 ファイルサイズに制限がなく、10GBあっても問題ない。CDやメモリースティックでのやり取りはせずに済み、早くて安い。
- 安心 LINEやSlackでもファイルのやり取りは可能だが、そもそもアカウントを教えあう必要があり、メールもアドレスを知られてしまうデメリットがある。MEGAだとファイルアップロード用のURLだけ教えればよく、個人情報が洩れることはない。
MEGAdropでファイルを受け取る具体的な流れは下記のようになる。
MEGAdropでファイルを受け取る流れ
ファイルを送ってもらう側(自分)の操作
まず最初に、自分(MEGAのユーザー)が、送ってもらうファイルを入れるためのフォルダを作る。
作成したフォルダを右クリックしMEGAdropフォルダの作成をクリック。新たにフォルダが作られるわけではなく、このフォルダがMEGAdrop用フォルダに変換される。
簡単な使い方が表示される。作成ボタンクリックでMEGAdropフォルダの作成が完了する。「□次回から表示しない」にチェックするとこのウインドウはスキップできる。
MEGAdropフォルダへの共有リンクが表示され、あとはこのリンクをメールやSNSなどで相手に教えるだけでいい。
「MEGAdropフォルダのプレビュー」ボタンを押すと、実際の共有リンクを見ることができる。フォルダ名と作成者のアカウント名は必ず表示される仕様になっているため、送信側も相手に間違いないか確認しながら送るすることができる。
また、共有リンクの作成ではなくHTMLコードを埋め込むこともできる。そのコードをブログやWEBサイトに張り付けると専用のボタンが表示さる。ボタンクリックで先ほどのプレビューと同じアップロードウインドウが開く。
WEBサイトへのコード埋め込みはWEBサイトが必須という点で共有リンクより手間はかかるものの、ファイルアップロードの説明などと合わせてスムーズにアップロードへと誘導できるのがメリットになる。
埋め込んだボタンはこのようなイメージになる。ここではボタンだけしか表示されていないが、WEBサイトなのでボタンの前後に好きなテキストや画像を記入できる。
MEGAdropフォルダの管理
MEGAdrop用に変換したウインドウを閉じてしまっても、フォルダ右クリックから「MEGAdropフォルダの管理」を選択すればいつでも管理ウインドウを再表示できる。
「MEGAdropフォルダをキャンセル」すると、発行した共有リンクが無効になって通常のフォルダに戻る。フォルダやその中身が削除されることはなく、再度MEGADropフォルダに変換することもできる。
ファイルを送る側(相手)の操作
ファイルを送る側の操作も非常に簡単。教えられた共有リンクをクリックすると、先ほどプレビューで表示されたこの画面が現れる。
(詳しくはこちらの共有リンクを送ってもらったあとどうするか)
アップロードボタンをクリックし、ファイルを選択する。
アップロードはすぐに始まり、完了後は合計サイズとファイル名が表示される。
複数のファイルをアップロードすることもできる。アップロードボタンからファイルのアップロード操作を繰り返すだけでよい。
ファイルを送ってもらった側(自分)の操作
送られたファイルを確認する方法も、やはり簡単。最初に作成したMEGAdropのフォルダを開くだけでよい。通常のファイルと同じようにリストやギャラリー表示を切り替えて確認できる。
MEGAdropの注意点
便利なMEGAdropだが、使用の注意点もいくつかある。MEGAdropの共有リンクを知っているとだれでもいくつでもファイルをアップロードできる機能となっているので、
- 共有リンクを不特定多数には教えない
- いつまでも共有リンクを公開したままにしない
- ストレージ容量に注意を払う
この3点は守るようにしたほうがいい。
MEGADropはMEGAの無料プランでも使えるが、有料プランにするとストレージ容量が400GB以上に一気に拡大するので、様々な種類のファイルを受け取りやすくなる。
MEGAdropの機能と使い方まとめ
- MEGAdropはオンラインストレージMEGAの機能の一つ
- 相手にファイルを送ってもらい、自分が受け取ることができる機能
- 相手はMEGAのアカウントがなくてもいい
- ファイルあたりのサイズは無制限
- 総容量は自分の契約(20GB~無制限)の範囲内
- MEGAの無料プランでも使える
- 使い道は、友人や家族・グループ・顧客・サプライヤーなどからのファイル受け取りなど
MEGAはオンラインストレージとしてこのMEGAdrop以外にも多数の機能があり、ストレージとしての使い勝手とコストパフォーマンスもトップクラス。MEGAのメリットデメリットなど、全体像はこちら