Kolbe Index(コルベインデックス)の概要 – テスト結果・活用方etc
Kolbe Index(コルベインデックス)とは
Kolbeindex(コルベ指標)は単にKolbeとも言われる性格テストのひとつ。教育者のキャシーコルベ氏が開発したテストで、本能的に選びがちな行動を知ることで、自己の主体性を発揮し行動と人生をコントロールするのに役立つものとなっている。
日本ではかなりマイナーな部類に入るが、他の性格診断系ツールとはまた違った有用性があるので、概要を簡単に紹介していく。
Kolbe Indexで何が分かるのか
Kolbeでは「本能的に選びがちな行動」を4つの指標に分けて提示してくれる。それぞれの指標は下記のように4本並んだ数値入りシリンダーのようなグラフィックであらわされる。
各指標の概要と、あらわされる行動パターンは下記の通り。
FactFinder。
赤いシリンダーはファクトファインダーと呼ばれ、ファクト(事実)やデータに対してどんな行動をとってどれだけ重要視し執着するかということ。
Follow Thru
青い指標はフォロースルーと呼ばれ、システマチックに物事をこなすための仕組みづくりについての親和性を表す。
Quick Start
緑の指標はクイックスタート呼ばれ、変化に対する許容度を見る。
Imprementor
黄色い指標はインプリメンターと呼ばれ、精神性や計画を重視する内省的な要素が強いのか、現実や行動を重視しアウトプットからさらに情報を得ようとするかといった傾向を判断する。
これら指標の視覚表現がシリンダー状なため数値の大小が優劣に思えるかもしれないが、無関係である。その数値が小さいものか(1~3)、中ぐらいか(4~6)、大きいものか(7~9)によって、各指標があらわす行動パターンが異なってくる。
数字が大きければそれぞれの指標に対してこだわりを見せ、数字が小さければ拒否反応が大きくなる、といった具合。
- 1~3ならCounterAct(抵抗する)
- 4~6ならReAct(適応する)
- 7~10ならInitiateAction(固執する)
たとえば赤いFactFinderを例に挙げると、数字の5は中間を示し、この場合はExplainという表現になっている。これはファクトファインダーの「事実に対してどのようなスタンスをとるか」で拒否も固執もせずニュートラルなスタンス、もしくは状況に応じて切り替えて対応しがちという意味になる。
このような指標ごとに明らかになった個々の性質を数字で表し、その数字の大小によって各指標への取り組み方、本能的な行動を明らかにする。
もちろん赤だけでなく青、緑、黄色についてもレポートで説明されている。
Kolbe Indexを行うべきか
これら4つの指標(Index)について偏り方を探るのがKolbe Index。結果のPFDレポートはテスト後にダウンロードできる。ページ数にして〇ページ程度。英語だが、Google翻訳などを活用すればさほど苦も無く解読可能。情報量は多く見ごたえがある。
教育者が作った経緯があるので他のビジネス向け大人向けのツールとは違って
- 子供の教育
- 親子間コミュニケーション
- 上司部下の関係性
- 恋人や夫婦間を良好に保つ
- ファイナンスの得手不得手(Kolbeの別のテストだが)
といったことに役立つ視点を提供している。
ストレングスファインダーやグッドポイント診断は日本でも行っている人が多くいるが、Kolbe Indexは利用者が圧倒的に少ない。日本語化されていないのと、有料である事が主な理由だ。
だが利用者が少ないからこそ、この指標を人生に生かすことが出来ればその他大勢の人たちよりも自己認識の度合いで上回り、競争優位性を得られると思う。
自分が無意識に取りがちな行動パターンを知ることは、自分を鑑みて理性的、合理的な行動をとれる人にとっては値千金の情報になる。