『一生モノの英語勉強法-「理系的」学習システムのすすめ』は英語学習に挫折した人こそ読むべき本だった

本書では、英語の学習そのものを「理系的」に解体して、効率的に上達するためのコツをわかりやすく提示します。つまずきの場所やステップアップの勘所をつかめば、一生モノの英語力を身につけることができるのです。

Amazon 一生モノの英語勉強法-「理系的」学習システムのすすめ より

一生モノの英語勉強法-「理系的」学習システムのすすめ』のKindle版を購入し、最近読了しました。

というのも英語学習に行き詰まりというかどこまでやれば身につくのか終わりが見えない不安感があったからです。リスニングやスピーキング、アプリでの学習などいろいろとやってはいるものの、あまり長続きもせずいつになったらきちんと身につくのかわからない状態で、本書を手に取りました。

読了後は、今までやっていた「細かなこと」が英語学習全体のどこ部分にあたるのか、今必要なことはなんなのか、はては自分流の挫折しない英語学習の組み立て方までが理解できた気がします。視点がひとつ上がり全体像が見えた感じでしょうか・・・とりあえずゴールは確実に見えるようになったと思います。

必要だったのは教材を探すことではなく英語学習の全体像を俯瞰することだった、ということですね。

著者である鎌田氏の主張をまとめると、このようなことです(あくまで僕の解釈)。

  1. 挫折しない学習法がある
  2. フィーリングではなく構造で学べ
  3. 英語は適切な方策で学習を続ければ必ず習得できる

どんな人が読むと役立つかということ、

  • 何から始めればいいかわからない人
  • いろいろやってきたが英語が身につかないひと
  • 英語が楽しくなかった人

はぜひ読むといいと思います。もちろん僕と同様「テクではなく英語学習のロードマップを手に入れたい人」にもバッチリはまるでしょう。

 

一生モノの英語勉強法-「理系的」学習システムのすすめはどんな本か

この本の著者は誰?

著者の鎌田浩毅氏は京都大学の人間環境学研究科の教授です。火山学という珍しいジャンルの専門家で、理系人間。明快でわかりやすい主張をされる方です。

吉田氏は大阪外国語大学を卒業し、研伸館で中高生の英語を教える語学の専門家。この方は本書で初めて知りました。

この本はそんなお二人の経験が詰まった英語学習についての共著です。

書籍と内容

本書は2013年3月2日に発行され、2019年現在9刷まで出ています。そして2015年6月20に電子書籍化されています。

書籍は文庫本サイズで、鞄に入れても負担にならないレベルのボリュームしかありません。しかしこれは「教材」ではなく「指南書」なので、この内容量でも十分濃いものです。しかも小説や問題集と違って完読する必要がないので本を読むことに挫折しません。最初にざっくりと見て、あとは必要なところだけ読み返せばよいからです。 

さきほど「教材」ではなく「指南書」と書きました。これはどういうことかというと、本書は英語勉強について特定の部分を強化するための教科書ではないということです。

一般的な英語学習本は特定の範囲のみカバーしています。たとえばリスニングだったり単語だったり文法だったり。

この本はさらに上から俯瞰し、英語学習の全体像を解説しています。その視点から適切な教材選びや挫折しそうなポイント、うまく習慣化するコツなどピンポイントで解説しています。

扱う範囲が広範囲なぶん、それぞれのパーツについて深堀りしていくことはありません。しかし各章ごとに読むべき書籍や役立つテクニックが紹介されているので、それらをもとに学習を深めていけるようになっています。

こういったことから、今まで独力でやろうとやろうとして挫折した人は十分読む価値があると思います。

ピント来た点・気づきのポイント

書籍の内容すべてを把握することはできませんので、3つほど気づきになったポイントを挙げていきます。

1.成功の秘訣は発音練習・・・音読は「カッコよく」

自分でうまくスラスラと発音できるようになると、英語を口に出すこと自体が楽しくなるのです。訓練しているという感覚から、次第に趣味に没頭している感覚に近づいていきます。今ここで、カッコ よく英語を話している自分をイメージしてみてください。想像するだけでも、うれしくなってきませ んか。正しい方法で練習をすれば、驚くほど短期間で カッコよく」 話せるようになります
・・・鎌田浩毅; 吉田明宏. 一生モノの英語勉強法 (祥伝社新書) (Kindle の位置No.488-492). . Kindle 版.

英文を声に出したときに、自分でかっこよく聞こえるかどうかは思っている以上に重要とのことです。

漠然とそう感じてはいましたが改めて文字にされたことで、ちゃんと腑に落ちました。一瞬でも「おや?今のって・・・」と思う瞬間が訪れたら、それを見逃さずかっこよさを感じるということをエンジンにして学習に勢いをつけようと思います

2.スピーキング力を伸ばす復習法 ・・・もうひとつの手軽な音読法「リード・アンド・ルックアップ」

普段使っている手帳の月間カレンダーのページに、日々の学習項目を記入していくだけでもかまいません。たとえば、週の初めに各曜日の学習目標を小さな字で書き込みます。さらに、毎晩その日に達成したな内容を書き足すのです・・・
鎌田浩毅; 吉田明宏. 一生モノの英語勉強法 (祥伝社新書) (Kindle の位置No.2200-2202). . Kindle 版.

記録して見える化は大事。とても良く言われることですが、面倒でついざっくりとしかメモっていないということがよくありました。これもモチベーションに影響しますよね。

記録しないと気持ちわるい、と感じられるまでやってみようと思います。そういえばこういう習慣は21日(3週間)続けると定着するそうです。

3.学習を助ける便利グッズを最大限に活用する

必需品の五項目に加えて、学習を助けてくれる便利グッズを五項目ほど紹介します。~普段使っているビジネス手帳でかまいません。簡単な学習記録をつけるため、月間スケジュールのページに書き込みができる大きさのものが理想です。第6章で紹介したIBCパブリッシングの『英語手帳』シリーズもお薦めです。 また、ビジネスパーソンに人気のある『フランクリン・プランナー』というシステム手帳には・・・

鎌田浩毅; 吉田明宏. 一生モノの英語勉強法 (祥伝社新書) (Kindle の位置No.2415-2418). . Kindle 版.

これもなんとなく自分に遠慮していた部分な気がします。「形から入る」ということに罪悪感のようなものがあったのかもしれません。

形から入る=環境をつくるということでもあります。環境の大切さはいわずもがな。今後はもっと積極的に使えるものは使え!の精神で行こうかなと。多少のガジェット費用なんて英語を身に着ければすぐ回収できますしね。

まとめ

この本を通してみて思うことは、「徹底的に論理的で合理的」に英語学習をとらえているなあ、ということです。

やみくもに教材に手を出してもいけない。まず全体像から把握せよ。そして目的をもって最大限の効果を上げるための環境を構築して細部の習得に移せ。ということを言われていると自分は解釈してメモりました。

本書の主張、というかスタンスは気教材タイプではありません。「とりあえず問題集を完遂する」「とりあえずアプリをダウンロードする」「とりあえずネイティブと話してみる」のとりあえずパターンから始める従来の学習方法よりもずっと腹落ちしました。

本書は、英語学習の地図のようなものです。時間を取って集中して読み終える本ではなく、英語が身についたと思えるまで手元に置いて時々戻ってくるベースキャンプです。

本書を見て何をするか決め、スケジュールを立てていったん本書に戻り、必要な教材やグッズを用意したらあとは集中してその教材に没頭する。

こういった使い方がよいのではないかと。ゆえに本書は紙ではなくKindle版がおすすめです。

 

おまけ

マインドマップで分類した本書の内容がこちら▼

目次を見てコンテンツを流し読みしながら作成したもので、目次そのままではなくいろいろと組み替えてあります。本文をしっかり読まないうちに作成したので修正点はたぶん多々あるでしょうし、Ver1のような完成度ですが参考までに。

僕はこの本を英語学習の地図にしつつ、リスニングや文法、VODやネット教材を『楽しみながら』やっていこうと思います。

こういった「書籍の中身をマインドマップにしてみる」と、頭の中にもマインドマップ形式で保存されて後から見た時も一瞬で思い出せるのでおススメです。(使用ソフト:MindMaster)

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