『お父さんが教える13歳からの金融入門』はお金への苦手意識とハードルを下げてくれる良書だった

ぼくらは目を覚まして、子どもたちにおカネのことをもっと真剣に教えなくちゃいけない。おカネを稼いで、運用して、投資するスキルは、地学や天文学や芸術やカエルの解剖や数学や音楽やサッカーやアメフトと同じくらい、大切なもののはずだ。

お父さんが教える13歳からの金融入門』を読了し、これは本当に13歳の時に読みたかった、と思えました。

もともと僕は金融というかお金全般に興味がなくて、それを悪いことともいいこととも認識していなかったのですが、やっぱりそれでは人生不都合なことがたくさん出てくるわけです。

けどいざ学びなおそうと思っても、もともと興味がないことなので理解がぜんぜんおぼつかない。じゃあ最初からやるか、、と手に取ったのがお父さんが子供に教えるというストーリーで書かれた本書。

この本の内容を一言でいうなら、お金について薄く広く教えてくれる本。しかも超がつくほどかみ砕かれているので、中学レベルの学力があれば十分に理解できます。

お父さんが教える13歳からの金融入門』をぜひ読んでもらいたいのは、まず社会に出る手前の13歳。もしくは中学生。進路選びにはまだちょっと早いかな、の時期に資本主義社会の仕組みについて知ることで、将来の可能性に新たな選択肢が開けるでしょう。

また、僕のようにお金に興味を持たず生きてきた人であっても金融への入門書としてすごくハードルが低い本です。飛び越える必要すらなく、またいで超えられますよ。

『お父さんが教える13歳からの金融入門』の概要と背景

著者はどんな人?

この本の著者はデヴィッド・ビアンキという、フロリダ州マイアミの弁護士であり、経済学の学位を取得している知識人です。2013年にマイアミ地区のロイヤーオブザイヤーに選ばれたこともあるらしい。

それを関美和さんが翻訳しています。関さんはハーバードビジネススクールでMBAを取得し、モルガンスタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンク例投資顧問東京支店長を務める人。つまり金融のプロフェッショナル兼翻訳者。この2人がこれ以上ないぐらいかみ砕いて金融の基礎知識を教えてくれています。

どんな内容?

この本はもともとデイヴィッド氏が13歳の息子に金融の基礎を教えようとしたことから始まっています。お金と株式と投資について教わる機会がない息子のために、自分が教えようかと思ったのがきっかけとのこと。

このことについて、あとがきでこう書かれています。

息子はすごくいい学校に通っているけれど、中学校ではこういうことは教えてくれないし、高校のカリキュラムにもこうした科目は無い。ぼくにとって、この話題は無視できないほど大切だったので、自分で教えてみようと思ったんだ。

目次(下記)を見てもらえればそのカバー範囲の広さが分かると思います。お金とは何かから始まってお金を借りるということ、税金と資産について、金利・株式、債券、企業についてやヘッジファンドといったことまで、経済の基盤からそのうえで活動するプレイヤーたちまでを広く浅く取り扱っています。

目次の大見出し▼

  1. 第一章 カネ、カネ、カネ
  2. 第二章 お金のいろいろな支払い方
  3. 第三章 株式市場はカッコいい
  4. 第四章 株式を売買してみよう
  5. 第五章 オプション
  6. 第六章 ファンド
  7. 第七章 債権と譲渡性預金
  8. 第八章 企業分析
  9. 第九章 お金を借りる
  10. 第十章 金利
  11. 第十一章 純資産
  12. 第十二章 税金
  13. 第十三章 経済
  14. 第十四章 ベンチャーキャピタルとプライベートエクイティ
  15. 第十五章 お金に賢く
  16. 第十六章 これでおしまい

こういった範囲を13歳でもわかるような文体で、脱力系のイラストと合わせて展開されています。スヌーピー風のイラストなので最初から最後まで構えることなく見られます。

ストーリー形式であり会話調なので、もし金融について何も知らなくてもまったく問題はありません。13歳に戻った気分で教わることができます。

お父さんが教える13歳からの金融入門より。

中でも株式市場と取引については3章分まるまる使って書かれています。内容は本質的なことばかりなので、アメリカの経済ルールが基になっている本ではありますが日本人にも役立ちます。

お父さんが教える13歳からの金融入門より

本書のボリュームは、1~2時間もあればざっと読める程度。複数回読んだらもう頭に入って自分の身になっている、というぐらいスッと入ってきます。

僕自身もあいまいだったこれらの用語や概念をちゃんと頭に入れることができました▼

  • たとえば、資産と負債と純資産について
  • たとえば、ヘッジファンドとベンチャーキャピタル、プライベートエクイティについて
  • たとえば、株式市場とビッド/アスク、IPO、プットとコールについて

これはごく一部ですが、聴いたことはあっても理解していなかったことがことごとく腹落ちしたのでさらに詳しい知識を得るためのハードルを下げるには十分だと感じます。

まとめ

この本は本当に簡単です。表紙とタイトルだけ簡単そうに見せかけている本も多いですが、この本は13歳でも理解ができるようになっています。

『13歳からの』ですが、大人が読んでも役にたちます。日本人は金融について教育を受ける機会がほとんどないので、簡単な内容とはいえ知らないことのほうが多いからです。

この1冊をきっかけとして、お金へのアレルギーをなくしておきましょう。

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